投稿者「zengyou」のアーカイブ

バリア

ほんこさまが始まりました。ほんこさまは、正確には在家報恩講といい、親鸞聖人のご法事を各ご家庭でつとめる行事です。一年ぶりの方も、時折り顔を合わす方も、ホームへお迎えする側として、お寺で会う時とは少し雰囲気が違います。おつとめの後には少し談笑の時間があり、その時その年で話題は変わりますが、こちらが何かを伝える以上に、教えてもらう機会も多いです。

あるお宅では、長く営業のお仕事をされていた方に、お寺の行事のチラシを渡してこんな質問をしてみました。

「こういう行事をどうやって宣伝したらいいですか?」
その方の経験談を聞かせていただく話の流れで、
「なるべく嫌がられたくないんですよね~」と言ったところ、

そりゃ、あなたが勝手にバリアをはっとるがいにけ。自分がバリアをはったら相手も二枚も三枚も、もっとバリアはるちゃよ。それじゃあ熱意は伝わらんよ。

勢いに押されながら、ハッとしました。さすが百戦錬磨のベテランは説得力があります。何よりも熱意を伝えることが大事と改めて教えてもらいました。気弱な私はついつい、嫌われたくないなぁ、煙たがられたくないなぁと自分からバリアを貼って、相手との距離を余計に空けてきたのかもしれません。絶えない仏さまの灯火を私が消していました。定例行事はお寺の要です。これがなければお寺の存在意義は失うということを、熱意を持って伝えていきたいです。

雪山俊隆(寺報182号より)
> 住職コラム
> 寺報PDF

LINE公式アカウントはじめました

善巧寺のLINE公式アカウントをつくりました。
善巧寺からのお知らせをダイレクトに受け取っていただける方はどうぞご登録ください。上記の画像にそってご登録いただき、「追加」をクリックすると善巧寺と直接やり取りできるようになります。仏事相談、お悩み相談、行事のお申込みなどご連絡お待ちしております。対応は住職の雪山俊隆が担当します。

画面下部にはこのようなメニューがありますので、合わせてお楽しみください。

「公式サイト」・・・こちらのホームページのことです。
「ライブカメラ」・・・善巧寺の境内の様子です。たまに途切れますことはご了承下さい。
「PR」・・・行事のチラシを掲載しています。
「寺報」・・・年4回発行のお寺の広報紙です。ホームページでは「ニュース」の中に入っています。
「超訳聖典」・・・浄土真宗でよく拝読される聖典の超訳です。
「ひとくち説法」・・・5~10分の音声法話です。

雅楽演奏会

10月のほっこり法座は、特別編として雅楽演奏会からスタートです。
雅楽は日本の古典音楽のひとつで、仏教音楽としても古くから用いられてきました。生の演奏はなかなか聞く機会がないと思いますので、どうぞこの折にご参加ください。

-特別編- 雅楽演奏会
10月1日(土)11:00~12:00
出演:富山妙響会
参加費:2,000円(弁当無500円引)
弁当:カレー(インド料理インディラ)

雅楽演奏を中心に、歴史的な背景や仏教とのつながりも聞いていきます。生の演奏をご堪能ください。

ブッダの生涯
10月16日(日)11:00~12:00
講師:雪山俊隆(善巧寺)
参加費:1,500円(弁当無500円引)

仏教を説いたお釈迦さま(ブッダ)はどんな人生を歩まれたのでしょうか。映画「リトル・ブッダ」の映像を参考資料にその足跡をたどります。

死を忘れた幸せ
11月1日(火)11:00~12:00
講師:飛鳥寛静(高岡・善興寺)
参加費:1,500円(弁当無500円引)

仏教は、人生の最も確実なことは死ぬことであると説きます。しかし私たちは死を遠ざけ、直視したくありません。なぜなのでしょう?みなさんと一緒に考えるひと時を過ごしましょう。

本当の自分

家での自分、学校での自分、職場での自分、友人といる時の自分、趣味に没頭している時の自分など、どれが本当の自分なのか?という問いに対して、小説家の平野啓一郎さんは、そのいずれもが「分人(ぶんじん)」であり、分人の集合体が「自分」であると提唱しています。

以前、「自分探し」という言葉をよく耳にすることがありましたが、人は環境や状況によって常に変化しているのに、一側面だけに限定してしまうことはとても窮屈です。平野氏がおっしゃるように、いろんな側面の自分がいることを受け入れられるようになると、少し生きやすくなるのかもしれません。

現在のように名前が固定されたのは、明治四年に制定された「戸籍法」以降のことで、それ以前は自由でした。親鸞聖人は、幼い頃の名を「松若丸」といい、九才で得度すると「範宴(はんねん)」という名を授かり、二十九才で法然聖人の弟子になった時には「綽空(しゃっくう)」の名をいただき、その後、「善信」、「親鸞」と名のっています。名前ひとつとっても、今は随分不自由になったような気がします。

環境によっても相手によっても様々な自分がいて、年齢を重ねるごとに変化していく自分もいます。阿弥陀さまの救いは、空間的にも時間的にも制限されないと説かれてあるのは、どんな自分にも漏れなく救いが行き届いていることをあらわしているのでしょう。阿弥陀さまの手の中で、自分を限定せずにのびのび生きたいですね。

雪山俊隆(寺報182号より)
>寺報はこちら

ほっこり法座(6月~8月)

仏さまの教えを生活の中に。ほっこり法座の予定です。

参加費:1,500円(昼食代込み)
持ちもの:じゅず/服装:自由

ブッダの生涯
6月1日(水)11:00~12:00
講師:雪山俊隆(善巧寺)

仏教を説いたお釈迦さま(ブッダ)はどんな人生を歩まれたのでしょうか。映画「リトル・ブッダ」の映像を参考資料にその足跡をたどります。

すくわずにはいられない
6月16日(木)11:00~12:00
講師:奥野寛暢(富山市・妙行寺)

「縁なき衆生は度し難し」。仏縁のない人は救われないという意味でしょうか。一方で阿弥陀如来の慈悲を「無縁の慈悲」という言い方もします。縁のあるなしに関係なく向けられる慈悲の前では、もうすくわずにはいられない!

故人の命日をご縁に~永代祠堂会~
7月01日(金)13:30~15:00
7月16日(土)13:30~15:00
01日:西塔公崇(富山市・金乗坊)
16日:雲林重正(新潟・
参加費:2,000円

きびしさ と やさしさ
8月01日(月)11:00~12:00
講師:藤島秀恵(八尾町・勝福寺)

阿弥陀さまのおこころは、「きびしさ」と「やさしさ」で完成してるんだって…。私の生活をどう支えてくださるんだろう?

花まつりマルシェ2022アルバム

去年は暴風警報発令、一昨年はコロナの影響で中止と厳しい状況が続いていましたが、今年の花まつりは暖かい天気に恵まれ、チューリップの数にも余裕があり、初参式4名と七五三4名の計8名を迎えてお祝いしました。

今回の花まつりでは出店の方々に売り上げの一部をウクライナの緊急支援にご協力いただき、5万円をAAR Japan(難民を助ける会)へ送金しました。

花まつりマルシェ2022
日時:2022年4月24日(日)10:00~13:00
会場:白雪山善巧寺
出店:ひみつカレー、TAKOZAKI、チリングスタイル、大越仏壇、ケーキハウス ミユク、CAFE HAHAHA、源七、chienowa
チューリップ協力:山崎修二さん、入善町花卉球根組合
チューリップ飾付け:小学生と中学生と高校生、善巧寺仏教婦人会、総代会
協力:有馬啓さん、沓掛栄一郎さん
本堂荘厳:法輪寺、照行寺
チラシ:ROLE
写真:柳原写真事務所FLAT
駐車協力:うらやま交流センター、中博信さん
主催:白雪山善巧寺

シェア

インターネット用語の「シェア」という言葉がよく使われるようになりました。みんなで共有するという意味で使われ、言葉や思想や写真や映像など、ひとりで独占せずに与えたり与えられたりする考え方です。これは今さら英語であらわすまでもなく、みなさんが日常的に行っていることで、生活の中での智恵を教えあったり野菜のお裾分けなどもそれにあたるでしょう。

仏教では「布施(ふせ)」や「喜捨(きしゃ)」という言葉があり、見返りを求めずに相手に与えることです。喜んで捨てるとまではとても言えませんが、人に何かを与えて喜んでくれた時はとてもしあわせな気持ちになります。

最近、外から声をかけてもらう機会が増えました。ありがたいことに、これまでの経験を評価してくださる方がいて、いくつかの企画や運営に関わっています。本願寺富山別院では宗教者の釈徹宗先生と各分野のスペシャリストによる対談企画「ゆるふか対談」のお手伝いをしています。宇奈月温泉の文化施設「セレネ」でも音楽イベントを企画することになりました。ほっこり法座も評価してくれる方がいて、その詳細をインタビューしてもらいました。これまで自分がやってきたことを活かしてそのノウハウをシェアしていくことにとてもやりがいを感じています。

どこまでいっても自尊心の塊ではありますが、与えられた場を大切に過ごしていきたいです。善巧寺にもその循環が生まれるようにつとめます。

雪山俊隆(寺報181号より)
> 寺報はこちら

花まつりマルシェ2022


2022年の花まつりマルシェは4月24日(日)に開催します!
お釈迦さまの誕生をご縁に、境内いっぱいに飾り付けられたチューリップの中で、魅力的なお店が並びます。本堂では、赤ちゃんの誕生を祝う「初参式(しょさんしき)」と子供の成長を祝う「七五三」が行われます。どなたもご参加心りお待ちしております。

花まつりの流れ
前日23日(土)
9:00~12:00 花かざり
当日24日(日)
10:00 初参式、七五三
10:40 マルシェスタート
13:00 お花シャワー、終了予定

【注意事項】
・マスクの着用をお願いします。
・体調のすぐれない方はご遠慮下さい。
・駐車は「うらやま交流センター」へお停め下さい。

初参式(しょさんしき)
~赤ちゃんの誕生を仏前に祝う儀礼~
新たな命の誕生をよろこび、初めて仏さまにごあいさつをさせていただく大切な儀礼です。一生の記念にどうぞご参加ください。
時間:10:00(受付9:30)
対象:生後100日~2才頃まで
参加費:3,000円
申込み締切り:4/17
>> お申込みフォーム

七五三
~こどもの成長を仏前に祝う儀礼~
新たな命の誕生をよろこび、初めて仏さまにごあいさつをさせていただく大切な儀礼です。一生の記念にどうぞご参加ください。
時間:10:00(受付9:30)
対象:3才、5才、7才
参加費:3,000円
申込み締切り:4/17
>> お申込みフォーム

出店紹介

ひみつカレー

氷見からやってきたテイクアウトカレー専門店。誰でも食べやすいスパイスカレーをどうぞお試しください。
https://www.instagram.com/himitsu_curry/

ケーキハウスミユク

名水の里、黒部の地場産フルーツや地粉など使用して作った体に心に優しいケーキやお菓子を作っています。
http://miuku.jp

CAFE HAHAHA

黒部市内を拠点としてオーガニック、フェアトレード、スペシャルティコーヒーを専門とする移動カフェ。
https://www.facebook.com/cafehahaha.888/

源七

郷土料理”芋かいもち”を現代の暮らしに合わせて再編集。新感覚の「もちもなか専門店」
https://gensiti.net

チリングスタイル

「和の生活に北欧のデザイン性を+する」和と北欧の雑貨や玩具をセレクトして参加します。
http://www.chillingstyle.jp

大越仏壇

富山のお仏壇屋さんです。現代的な仏壇の展示をはじめ、可愛いろうそくや線香などを販売します。
https://www.oogoshi.co.jp

chienowa(雑貨)

北海道産の天然もののどんぐりで作った雑貨や職人さんに織っていただいた『さをり織り』で、髪飾りを作り販売してます。どれも手作りの1点もののです。

TAKOZAKI

富山で移動販売車にてたこ焼き焼いてます♪出汁がきいたトロッ♪フワッ♪な本場大阪たこ焼きを是非ご賞味下さい。
https://ameblo.jp/libbys10

※後発で決まったためチラシ不掲載

ほっこり法座(4~5月)

春がきました!
講師はさわやかな青木先生、大事な気付きを与えてくれる飛鳥先生、そして、前回好評のベテラン平野先生には、2回にわたってお話いただききます。初めての方も、しばらく足が遠のいていた方も、毎月顔を合わせている方も、どなたもお会いできることを楽しみにしております!

参加費:1,500円(昼食代込み)
持ちもの:じゅず/服装:自由

南無阿弥陀仏は消えない灯火
4月1日(金)11:00~12:00
講師:青木哲隆(射水・覚円寺)

暗闇に射し込む光。そこから得られるのは温かさと安心感ではないでしょうか?南無阿弥陀仏は、無明長夜を照らす灯火。それは一度灯れば消えることのない光です。ある歌を聴きながら、その光にご一緒に遇わせていただきましょう。

戦争やめて!
4月16日(土)11:00~12:00
講師:飛鳥寛静(高岡・善興寺)
とても嘆かわしいことに、戦争が起きてしまいました。仏教において戦争をどのように見るのか、みなさまとともに考えてみたいと思います。

信心について
-私の信心とは-
5月1日(日)11:00~12:00
-親鸞聖人の信心とは-
5月16日(月)11:00~12:00
講師:平野明英(立山町・満法寺)
結果や成果得るためには、努力を必要とすることがあります。しかし、努力をしたから必ず得られるとは限らない。各回、浄土真宗の信心について、たずねてみましょう。