toe

山嵜廣和、美濃隆章、山根敏史、柏倉隆史という4人から成るtoeというバンド。「インストゥルメンタルロック」という彼らの登場まではアンダーグラウンドミュージックとして認識されていたサウンドを物の見事に市民権を得させてしまった確信犯。聴くもの観るものを高揚、魅了させる音源やライブパフォーマンスは絶大な支持を受けている。様々なシチュエーションに対応してしまう音の振り幅の広さも魅力の一つ。

2012年6月に新譜”The Future Is Now EP “をリリース。Fuji Rock festival 2012、GREEN STAGEに出演。2012年9月には初のEUツアーを予定している。

公式サイト:http://www.toe.st/
facebook:https://www.facebook.com/toemusic
myspace:http://www.myspace.com/toemusic

青葉市子

1990年生まれ。17歳からクラシックギターを弾き始める。
2010年1月、19歳の時に1stアルバム「剃刀乙女」でデビュー。これまでに3枚のオリジナル・アルバムを発表。
オリジナリティの高い楽曲と深みのある透き通った歌声に、細野晴臣、Cornelius、七尾旅人などからも称賛される。現在は「旅のうたびこ 独奏会」と題して、全国をツアー中。

公式サイト:http://www.ichikoaoba.info/
myspace:http://www.myspace.com/ichikoaoba

LUVRAW & BTB

横浜を拠点に活動するPan Pacific Playa (PPP)所属のツインデュオ。TALKBOXというビニール製のチューブをくわえてキーボードの音色を口の中で共鳴させて音を出すエフェクターを駆使しライブを繰り広げる。
2010年夏、遂に1stアルバム”ヨコハマ・シティ・ブリーズ”を発表、2011年夏の終わりに究極の2NDアルバム”HOTEL PACIFICA”を発表。現在もライブのみならず、さまざまな作品へのゲスト参加やコンピへの曲提供などを行うなど、精力的に活動の幅を広げている。
お寺座ではDJのMr.MELODYと司会のヒューヒューボーイが加わり4人編成。クラブやフェスの常連がお寺をどんな色に染めるのか乞うご期待。

公式サイト:http://www.panpacificplaya.jp/blog/
myspace:http://www.myspace.com/luvraw

DJ Wataru Takano

90年代後半よりNY HOUSEに影響を受けDJ活動をスタート。これまでに富山を中心に全国各地にて様々なパーティーに参加。長きにわたり北陸のダンスミュージックシーンを熱く支え続けている地元富山でのレギュラーパーティー HOUSE GROW も国内外の様々なアーティストを招聘しつつ今年で10周年。またFM富山ラジオ番組「Old Mellow Days」にて自らのコーナーを持つなどダンスミュージックにとらわれない幅広い音楽性と独自に昇華させたセンスで富山グルーヴ発信中。

関連サイト:http://housegrow.blogspot.jp/

vol.6 ALBUM

photo by syunsuke ikeo , sayaka kouriki

■出演:
-七尾旅人
-原田郁子
-denpun
-松本圭介
■日時:2011年10月8日(土)開演17:00(受付開始15:30)
■場所:白雪山善巧寺
■料金:¥3,000(高校生以下¥1,000、未就学児無料)
■サポーター:
-読経隊(西塔公崇、日下賢裕、雲林重正、麻田弘潤、兼廣はるか、五藤広海、雪山俊隆)
-DJ:賞雅淳也
-VJ:E-range、機材協力:北畠大
-PA:RHYTHMBOXER、太田智紀
-フライヤー:小濱真吾(イラスト:金子祥子)
-撮影:池尾俊輔、 高力さやか、善積真吾
■FOOD&DRINK:
-おやつ堂のあ
-くろべ工房
-セントベリーコーヒー
-ファムズデリ
■主催:お寺座実行委員会

【あとがき】
お寺座LIVE vol.6、おかげさまで今年も大盛況に幕を閉じることができました。ご来場の皆様、心よりありがとうございました。今回は、お申込みの段階から、即日ソールドアウトの滑り出しで、二次募集の立見席50数人分も10分で締め切るという予想以上の反響でした。お断りした方の数もかなり多くて、とても申し訳ない気持ちです。当日は、「お寺座は雨」を覆す快晴で、最高のライブ日和となりました。それでも夕方からは寒くなる時節ですので、用意したひざ掛けとカイロを多くご利用いただきました。出店には、「おやつ堂のあ」「くろべ工房」「セントベリーコーヒー」「ファムズ・デリ」と、リユースカップ提供の「極楽パンチ」。お寺座からは義援グッズ販売コーナーを設けました。義援金は33,750円集まりました。ご協力くださった方々、誠にありがとうございました。送り先が決まり次第、振込み致します。

ライブは、仏さまをお迎えする讃歌「三奉請(さんぶじょう)」というお経からスタートしました。お寺座へようこその意を込めています。続けて、お寺の喚鐘(かんしょう)が鳴り響く中、地元代表でもありトップパッターのdenpunさんがスタンバイ。VJの演出と絡み合って、本堂を異空間へと誘います。
お次は、松本圭介さんの一口説法。お寺に来てもらった限り、やはり仏さまのお話にも触れていただきます。右脳と左脳を行ったり来たりするのも、お寺座の醍醐味のひとつでしょう。説法の後は、お待ちかねの原田郁子さん。本堂に響き渡る原田さんの声は、まさに天上から聴こえてくるようで、至福の時間でした。休憩時間のDJ担当は、鹿児島のお坊さんDJ賞雅淳也。開演前のゆったりした選曲とはうって変わって、軽快なリズムで後半への期待を高めてくれます。
後半は、2回目の一口説法からはじまり、再度お寺でのライブを認識してもらった上で、3年前のvol.3以来2回目の出演、七尾旅人さんがご登場。七尾さんは、すでに会場の雰囲気をご存知でとても安心感がありました。また、今回は、事前に何度も連絡を取り合ってくだり、お寺という場を考慮しつつ、自由奔放な演奏は素晴らしいパフォーマンスでした。
七尾さんの演奏から、そのまま原田郁子さんの再登場。おふたりのコラボレーションは、1+1が10にも20にもなるような相乗効果を生んで、今、日本において最強のコンビと言っても過言ではないのではないでしょうか。
お寺でライブという自体、安らぎと刺激の融合という側面がありますが、このおふたりのコンビネーションは、まさにその結晶のように写りました。当初、コラボレーションは、2,3曲が精一杯かと思っていましたが、ご相談の結果、なんと45分ほど演奏してくださるということでタイムテーブルを何度も組み換えました。実際は1時間以上の演奏となり、お寺座伝説のひとつとして今後も語り継がれていくことでしょう。
ラストは、東日本大震災追悼の意を込めて読経です。お経だけでは、イメージを持ちにくいことを考慮して、冒頭に世界的な仏教者ティク・ナット・ハン師の震災に寄せたメッセージをアナウンスしました。ここに転載しておきます。(一部抜粋)

今回の悲劇で亡くなった多くの方のことを想うと、
ある部分、あるかたちで我々自身も亡くなったのだと痛切に感じます。
人類の一部の苦しみは、全人類の苦しみです。
また、人類と地球はひとつの身体です。
そのひとつの身体の一部に何かが起きれば、全身にも起こります。
このような出来事は、命のはかなさ(無常)を我々に思い起こさせてくれます。
お互い愛し合い、助け合い、人生の一瞬一瞬を大事に生きることが、我々にとって一番大切なんだと。
それが亡くなった人々へのなによりもの供養です。
彼らが我々の中で美しく生き続けれるように生きるのです。

震災は、あまりに大きな出来事で、中途半端にマネゴトをしても、逆に失礼なことではないかと繰り返し自問自答しましたが、やはり、この出来事は、日本のどなたにとっても人ごとではなく、ティク・ナット・ハン師がおっしゃるとおり、我々の身体から何かが欠ける悲痛の出来事でした。その想いを共にしたいと願い、最後の読経は追悼法要というスタイルで終焉することとなりました。七尾さんが先に歌ってくださった「圏内の歌」ともリンクします。多くの方が正座に組み替えられたと聞きました。

こうして、参加者をはじめ、多くの方の応援により、大成功のイベントとなりました。自画自賛ではありますが、ひとつのイベントにここまで密度の濃い力が合わっさったものはそうはないと思っています。年々クオリティも上がり続けて、もうちょっと力を抜いてもいいんじゃないかと思うほどです。中枢スタッフの中には、こどもの頃からお寺に遊びに来ていて善巧寺の中を知り尽くしているメンバーが何人もいます。住職が見つけられないものを、他のスタッフが探し当ててくれることも日常茶飯事で、力強いことこの上ありません。お寺座をご縁に、情熱溢れるメンバーも増えました。お寺座をもの凄く大切に想ってくれてイベント成功のために全力を注いでくれます。彼ら彼女たちとは、月一回の集合日に飲みながら交流を深め、それが次回へのパワーに繋がります。当日は、県外に移り住んでいる者もこの日のために帰省してくれたり、初期スタッフで子育て中のママも駆けつけてくれたり、全国各地からお坊さんや仲間たちが続々と集まってきてくれます。読経隊のみならず、会場の音楽を担当するDJもお坊さん、ステージを彩るVJもお坊さん。彼らのコンセプトは共通していて、仏さまを演出することに力を注ぎます。それは、大きなロウソクで光の演出をしたり、きらびやかな装飾によって仏さまの素晴らしさを伝えようとした先人の智慧と同じく、現代のやり方を模索しています。仏教では磁石の喩えというのがあって、仏という力に吸い寄せられて、そのままではただの鉄が、仏に触れることによって磁力を持ち、その磁力を持った鉄に、また次の鉄が繋がっていく。お寺座は、たくさんの力が繋がり合った結晶です。お寺が「みんなのお寺」であるように、お寺座も、すでにたくさんの人の「お寺座」となりました。富山の片隅の山寺で、小さな小さな火が灯り、それが全国各地に飛び火していく様は、とてもワクワクします。お寺座に参加してくださった皆さん、応援してくださった皆さん。またお寺でお会いしましょう!

※当日はゆっくり見ている余裕がないためライブレポが要約だけになっていることをご了承くださいませ。

原田郁子

1975年 福岡生まれ。1995年「クラムボン」を結成。歌と鍵盤を担当。独自のスタンスで精力的に音楽活動をつづける。バンド活動と並行して、さまざまなミュージシャンとレコーディングやライブで共演。ソロ活動も行なう。2004年、ソロアルバム『ピアノ』、2008年、『気配と余韻』、『ケモノと魔法』、『銀河』を発表。2010年5月、吉祥寺に多目的スペース「キチム」をオープンさせ、飲食とともにライブやイベントを行なう場所をつくる(オーナーは妹で写真家の原田奈々)。今年はクラムボンで約50本におよぶ全国ツアーを開催中。11月3日には初のアリーナ、東京・両国国技館での公演が決定している。

denpun

富山市在住トラックメイカー。地元音材をふんだんにサンプリング、コラージュしたサウンドで独自の世界観を表現する。2008年ファースト7inchシングル「the message is」、2010年ファーストアルバム「final fantasy」を発表。

お寺座LIVE vol.5

photo by noritaka yukiyama

■出演者:
-向井秀徳
-湯川潮音
-鴨田潤(イルリメ)
-Smoug
-佐藤知水
■日時:2010年10月2日(土)開演pm5:30(受付開始4:30、本堂開場5:00)
■場所:白雪山善巧寺
■料金:¥3,000(高校生以下¥1,000、未就学児無料)
■サポーター:
-読経隊(西塔公崇、日下賢裕、麻田弘潤、兼廣はるか、伊藤教恵、雪山俊隆)
-DJ:河上朋弘、賞雅淳也
-スペシャルゲストDJ:サワサキヨシヒロ!
-VJ:E-range、機材協力:北畠大
-PA:RHYTHMBOXER、太田智紀
-フライヤーレイアウト:神田沙耶香
■FOOD&DRINK:
うなづき食工房、おやつ堂のあ、くろべ工房、セントベリーコーヒー
■主催:お寺座実行委員会

向井秀徳アコースティック&エレクトリック

凄まじいライブでロック・ファンのみならず多方面から高い評価を得ているZAZEN BOYSのフロントマン向井秀徳のソロ・プロジェクト。各種イベントやフェスティバルはもとより、寺院、スナック、銭湯、などなど場所を選ばぬフットワークの軽さで全国各地に出没。2010年は全国25公演に及ぶソロ・ツアーを敢行し、九段会館大ホール単独公演も満席の大成功を収めた。アコースティック・ギターとエレクトリック・ギターを縦横に操り、自身の曲や意外なカヴァー曲を交え、弛緩と緊張がせめぎあう唯一無二の世界を創り出している。

smoug

富山のインストロックバンド「interior palette toeshoes」のメンバー2人で構成されたエレクトロ・ユニット。アコースティックでローファイな無垢さとアナログで温かな電子音の結合。シンプルな反復を軸にカラフルな音色を鳴らす。ベッドルームから飛び出したセンチメンタルポップ。

湯川潮音

小学校時代より東京少年少女合唱隊に所属。アイルランド留学を経てメジャーデビュー、同時に映画『リンダ リンダ リンダ』に出演、劇中で歌声を披露し注目を集めた。以降、文化財でもある講堂や、クラシックホールでのノンPAライブなどを開催する一方、野外フェスにも多数参加、数多くのCMやNHK「みんなのうた」への楽曲提供など、触れ幅の広い活動を続ける。また、08年にはディズニー映画『ティンカー・ベル』の日本語版テーマソング「妖精のうた」の作詞/歌唱でも話題となった。09年末、前作のオリジナルアルバム「灰色とわたし」に続き、カバーアルバム「Sweet Children O’Mine」を発表。洋楽ロックのカバーという意表をついた選曲と、アコースティックでリラックスした内容が評価を得、10年春には台湾、香港でも発売され、洋楽としてチャートインした。深さと強さを併せ持つその歌声、普遍性と革新性を兼ね備えた音作りは、幅広い層から支持を受けている。現在、オリジナルニューアルバムの制作中。