居多ヶ浜・見真堂
新潟県は親鸞聖人が35才から42才まで生活していたことでゆかりの地が多く点在し、行政をあげてプッシュするほど力が入っている地域。親鸞聖人が最初に降り立ったのは「居多ヶ浜」。海沿いには案内看板が設置され、その近くに見真堂があり門番のように親鸞聖人像が佇んでいる。
五智国分寺
居多ヶ浜から歩いて5分ほどの距離に天台宗寺院の五智国分寺がある。この敷地の一角に家を与えられて新潟の生活がはじまる。流罪の刑を受けているため、国分寺が監視役であったのかもしれない。住まいは竹之内草庵(たけのうちのそうあん)といい、現在は「親鸞堂」が建立されている。親鸞堂には聖人の自作とされる座像が安置されている。通常はこちらに注目すべきだが、ここでは屋外に注目。昭和12年建立のレジェンド広瀬精一氏寄贈の親鸞聖人像が佇む。少々塗装が濃く塗られているため、のっぺり見えてしまうのはご愛敬。台座には3面、聖人のエピソードが刻まれているが、こちらも塗装によって文字が読めなくなっていた。
居多神社
国分寺のすぐ近くにある居多神社にも珍しい親鸞聖人像がある。スタンダードな像をイメージする者には、一瞬「どなた?」と思うほどに他では見られないお顔をしている。
本願寺国府別院
国分寺・竹之内草庵のあとに住んだとされるのが、すぐ近くの「竹ヶ前草庵跡」。ここに本願寺国府別院が建立された。国府別院には2体の親鸞聖人像があり、ひとつはスタンダードな像で、もうひとつは居多ヶ浜に降り立った時の様子が群像であらわされている。
国府別院にある群像は、他にロサンゼルス西本願寺別院と広島の善教寺に見られる。国府別院の群像がよほど気に入ったに違いない。
上越観光ナビ「親鸞聖人ゆかりの旅」
