愚禿-OTERA THE EXHIBITION-

鎌倉時代、自らを「愚禿(ぐとく)」と
名乗る僧がいた。親鸞という。

愚禿の「愚」は愚か者の自覚、
「禿」は頭を剃るでもなく
伸ばすでもなく
中途半端な姿をあらわす。
それは、へりくだって
自虐しているのではなく、
佛と対峙することによって
写し出される自らの姿であった。

その親鸞像の制作に作家の
清河北斗が挑む。
彼もまた、作品に向き合い
手掛けることによって、
内省を深めていくのであろう。

愚禿 gutoku
-OTERA THE EXHIBITION 4th-
期間:2024.4/27(土)~5/12(日)
時間:13:00~17:00(火曜定休)
会場:白雪山善巧寺
入場料:500円(高校生以下無料)
企画・問合せ:白雪山善巧寺

清河北斗作品展
HOKUTO KIYOKAWA ART WORKS
清河北斗| 1974年富山県生まれ。 東京芸術専門学校卒。2009年STUDIO/HOT設立。 2011年パリジャパンエキスポ出展、2015年個展「仮様」下山芸術の森発電所美術館、2017年「舞台の上の美術館Ⅱ 巨無と虚無」AUBADE HALL富山、2023年清河北斗展「SCULP FICTION」@btf東京など。

OTERA THE EXHIBITION(オテラ・ザ・エキシビジョン)
善巧寺の蔵や客間を展示スペースとしたアート企画です。お寺の伽藍は古来より作家や職人と共に歩んできた道のりがあり、その流れを汲んで、現代作家による展覧会を行っています。出展作家には、仏教をテーマにした作品を一点依頼し、その作品を中心に会場全体がアートスペースに生まれ変わります。お寺を舞台にした現代作家の新たな息吹をお楽しみください。

民藝に宿る南無阿弥陀仏 OTETRA THE EXHIBITION

民藝と仏教の深い関わりをテーマにした展示会を開催します。
生活に寄り添う日用品にも美の本質が宿ることを発見した思想家・柳宗悦。彼が提唱した「民藝運動」には、ここ富山の地、そして浄土真宗の教えが深く関わっています。美は遠い存在ではなく、私たちの身の回りにあり心を豊かに育みます。仏教もまた私たちの生活を離れて存在するものではありません。お寺の空間の中で、仏具や仏画と民藝品や現代作家の作品を境目なく展示する企画をとおして、そのつながりを体感いただけたらと思います。

民藝に宿る南無阿弥陀仏 OTETRA THE EXHIBITION 3rd
■会期:2021年5月15日(土)~30日(日)
■時間:13:00~17:00(火曜定休、16日と22日は関連イベント参加者のみ)
■会場:白雪山善巧寺(黒部市宇奈月町浦山497)
■主催:白雪山善巧寺
■協力:大福寺、(一社)富山県西部観光社 水と匠、となみ民藝協会、D&DEPARTMENT TOYAMA
■入場無料
■出品:
大福寺…国内外の民藝品
水と匠ストア…芹沢銈介(型染絵)、金京徳(陶芸)、神谷麻穂(陶芸)、小路口力恵(ガラス)、作道遼子(ガラス)、アロマセレクト(精油、アロマスプレー)、松井機業(絹マスク)、ほか
D&DEPARTMENT TOYAMA:民藝関連の書籍など

<注意事項>
・会場内ではマスクの着用をお願いします。
・入場時には検温、手指の消毒をお願いします。体調のすぐれない方はご遠慮下さい。
・飲食の持ち込みは禁止です。

~関連イベント~
特別対談 太田浩史 ✕ 林口砂里
■日時:5月16日(日)10:00~12:30
■参加費:3,000円(昼食付)
■登壇:太田浩史(大福寺住職、日本民藝協会常任理事)、林口砂里(エピファニーワークス、水と匠)
■昼食:mebunryo-kichen

【太田浩史】
1955年富山県生まれ。真宗大谷派大福寺住職・日本民藝協会常任理事・となみ民藝協会会長。大谷大学文学部卒。2007年から日本民藝協会常任理事を務める。「土徳」をモットーに、地域の風土やお講を大切にした教化の必要性をうったえる。
【林口砂里】
富山県高岡市出身。東京外国語大学中国語学科卒業。東京デザインセンター、P3 art and
environment等での勤務を経て、2005年に(有)エピファニーワークスを立ち上げる。国立天文台とクリエイターのコラボレーション・プロジェクト『ALMA
MUSIC BOX』や、僧侶、芸術家、科学者など多様な分野の講師を招く現代版寺子屋『スクール・ナーランダ』など、幅広い分野をつなげるプロジェクトの企画/プロデュースを手掛けている。2012年より拠点を富山県高岡市に移し、伝統工芸と先端技術が出合う『工芸ハッカソン』のプロデュース、2019年には、富山県西部地区の地域資源を活かして活性化を図る観光地域づくり法人「富山県西部観光社 水と匠」のプロデューサーに就任。

<注意事項>
・会場内ではマスクの着用をお願いします。
・入場時には検温、手指の消毒をお願いします。体調のすぐれない方はご遠慮下さい。
・プログラム中、定期的に換気を実施します。
・座席は間隔を空けて配置します。限定人数のため定員に達し次第締め切ります。
・昼食はテーブルにアクリル板を置き、間隔をあけて行います。

>> お申込みフォームはこちら

【中止】静かな演奏会 うつくしきひかり
■日時:5月22日(土)
■出演:うつくしきひかり
【うつくしきひかり】
中川理沙(ザ・なつやすみバンド)とMC.sirafu(片想い、ザ・なつやすみバンド)によるピアノとスティールパンによるデュオ。その波形の織りなす強烈なアンサンブルは、歌ものでありながらも全く新しいアンビエントの形として、東京アンダーグラウンドシーンにてにわかに注目を集めている。2012年3月に待望のファーストアルバムをコンペアノーツより発表。そして、2014年6月、デザイナー惣田紗希との連名作品、「うつくしきひかりと惣田紗希/木漏れ日のうた」(7インチレコード+本)を同じくコンペアノーツよりリリース。

築地本願寺ごえんさんエキスポ

2年前に京都の本願寺で開催された僧侶やお寺活動の祭典「ごえんさんエキスポ」。今年は11月10日に築地本願寺での開催が決定し、DJブースコーナーにお寺座LIVEも参加します。 近代日本を代表する建築家、伊東忠太が設計したインド様式の築地本願寺のもとで、全国のさまざまな活動が見られます。

DJコーナーは、お寺で音楽イベントや音楽活動をしている僧侶の活動紹介というコンセプトで、5組のDJが会場の音楽を担当します。参加DJは、「テクノ法要」で知られる朝倉行宣さん、お寺音楽イベントのパイオニア「誰そ彼」の遠藤卓也さん、日本最大規模の寺社フェス「向源」より野村圭秀さん、今年話題沸騰中の「サイバー南無南無」から冨金原真慈さんとミウラコウシンさん。錚々たるメンバーの中に、お寺座代表として善巧寺住職が参戦してきます。お寺座出演者の曲をベースに選曲する予定です。関東にお住まいの方はぜひ遊びに来て下さい!

ごえんさんエキスポ
日時:2019年11月10日(日)9:00~16:00
会場:築地本願寺
入場:無料
主催:真宗教団連合
Facebookページ: https://www.facebook.com/goensanexpo/

OTERA THE EXHIBITION 2nd「釈迦十大弟子とジャータカ物語」

仏教テーマをモチーフに、現代の作家が作品を制作発表するアート企画「OTERA THE EXHIBITION」を開催します。出展作家は、国内外で活躍中の版画家・玉分昭光、九谷焼の色絵技法をベースに独自の絵柄を描いた色絵磁器を手掛ける梅田かん子、七宝焼きの特殊技法「ガラス胎有線七宝」で制作する藤井友梨香の3名です。

4月17日には、期間中のスペシャルライブとして、タブラ奏者ユザーンとサントゥール奏者新井孝弘による「北インド古典音楽ライブ」を開催!話題沸騰中のスパイスカレー店「スズキーマ」のカレーセットを用意しました。仏教の開祖、お釈迦さまの誕生月間に、本堂でインド音楽を聴きながらカレーを食べて、インドな夜はいかがですか?


-OTERA THE EXHIBITION 2nd-
釈迦十大弟子とジャータカ物語
会期:2019年4月6日(土)~28日(日)※火定休、4/24休
時間:13:00~17:00
会場:白雪山善巧寺
出展作家:玉分昭光(版画家)、梅田かん子(色絵磁器作家)、藤井友梨香(ガラス作家)
入場料:500円(高校生以下無料)
※入場券は何回でもリピート可能です。
※期間中はお寺カフェ、土日はランチ提供があります。ブックコーナーを用意しておくので、お寺カフェとしてもご利用ください。

スペシャルライブ「北インド古典音楽ライブ」
4月17日(水)18:00open 19:00start
出演:新井孝弘、ユザーン
入場料:3,000円(カレーセット券4,000円)
カレー出店:スズキーマ
お申込み:3月1日(金)より申込みフォームor電話予約にて

花まつりマルシェ
4月28日(日)10:00~15:00/入場無料
お釈迦さまの誕生日をご縁に、本堂では子供の誕生を祝う初参式、七五三(申込み必須)を行い、チューリップに彩られた境内では10数店舗のお店で賑わう善巧寺の名物イベントです。小さなお子様がおられる方は、初参式や七五三、親子リトミックへぜひご参加ください!
詳細はこちら→http://www.zengyou.net/?p=3461

新井孝弘&U-zhaan

新井孝弘
1979年生まれ。ドラマーとしての活動を経たのち、 05年より宮下節雄氏にサントゥールを師事。07年よりインドに渡り、世界最高のサントゥール奏者Pt.Shivkumar Sharma氏に師事。09年にインド国内で公式にデビューし、 コンサート活動を開始。16年にはVasantrao Deshpande Sangeet Samaroh(Nagpur)、Vishnu Digambar Jayanti(Delhi)、Sawai Gandharva Bhimsen Mahotsav(Pune) など、非常に長い歴史を持つ、インド国内有数のインド古典音楽祭に出演。他にもムンバイ・ボパール・チェンナイなどインド各地で多数の公演を行い、12年にはインドの著名な声楽家Pt.JasrajよりCross Cultural Understanding Awardを授与された。14年、Tina Turnerらによるアルバム「Love Within」に参加。現在もムンバイに在住している。


U-zhaan(ユザーン)
オニンド・チャタルジー、ザキール・フセインの両氏からインドの打楽器「タブラ」を師事。00年よりASA-CHANG&巡礼に加入し、『花』『影の無いヒト』など4枚のアルバムを発表。10年に同ユニットを脱退後、U-zhaan × rei harakamiとして「川越ランデヴー」「ミスターモーニングナイト」等をリリース。14年には坂本龍一、Cornelius、ハナレグミ等をゲストに迎えたソロ名義のアルバム『Tabla Rock Mountain』をリリースした。16年には映画『マンガをはみ出した男 赤塚不二夫』の音楽をU-zhaan + Shuta Hasunumaで担当し、ボーカルにタモリをフィーチャリングした主題歌が話題となる。17年に蓮沼執太との共作アルバム『2 Tone』、18年にはフルカワミキ÷ユザーンとして『KOUTA LP』をリリース。
http://u-zhaan.com

出展作家 藤井友梨香

藤井 友梨香(ふじい ゆりか)
ガラス作家、七宝焼きの特殊技法「ガラス胎有線七宝」で制作。1986年、山口県生まれ神奈川県育ち。女子美術大学ガラスコースを卒業後、彩グラススタジオ、富山ガラス工房に勤務。その後、アメリカやカナダの作家のもとで勉強。2015年、富山市ガラス美術館に作品4点を収蔵。毎年個展、グループ展に多数出品。現在、神奈川県の自宅にて制作をしている。
公式サイト http://yurikafujii.com
Instagram https://www.instagram.com/yurika_fujii/

過去の作品


出展作家 梅田かん子

梅田 かん子(うめだ かんこ)
色絵磁器作家。1979年、高岡市生まれ。金城短期大学美術科を卒業後、九谷焼作家・松本佐一氏に師事。その後石川県立九谷焼技術研修所を経て、地元・高岡に工房を築く。2009年「めし碗グランプリ磁器部門」最優秀賞をはじめ、「工芸都市高岡クラフト展」や「朝日現代クラフト展」などでも数々の賞を受賞。
公式サイト https://kankoumeda.jimdo.com
Instagram https://www.instagram.com/kanko_umeda/

過去の作品

出展作家 玉分昭光

玉分 昭光(たまわけ あきみつ)
版画家。1975年岐阜県生まれ、富山県入善町在住。2000年富山大学大学院美術教育専修を修了後タイ、ブラジル、日本などで教壇に立ちながら制作発表をしてきた。2012年「garden―そこにあるものと関わること―」下山芸術の森発電所美術館、2015年第6回山本鼎版画大賞展優秀賞、2017年「果てしない絵物語―玉分昭光版画展―」金沢湯涌創作の森にて個展開催、2018年「CONTACT交換する物語の部屋」黒部市美術館、そして、「第18回台湾国際版画ビエンナーレ展」優秀賞受賞を機に世界各地から展覧会依頼があるなど国内外で活躍している。

過去の作品

富山最大級の寺院「勝興寺」で「ふるこはんフェス」開催!

高岡市伏木の勝興寺で新しいイベントが開催されます!
坊主Cafe&Bar、マーケット、音楽法要、ロックバンド「ロビンズ・エッグ・ブルー」「ロット・バルト・バロン」のライブなど、盛りだくさんな内容です!善巧寺住職も僧侶DJとして参加させてもらいます。

勝興寺は1471年に本願寺第八代の蓮如上人が創建し、国指定の文化財としては日本で8番目の大きさを誇る本山級の寺院です。現在は、1998年から2021年3月まで続く「平成の大修理」中ですが、完工に先立ち今年から本坊の一部公開が始まりました。地域の宝をより多くの人たちに知ってもらいたいという願いから「ふるこはんフェス」が企画されたそうです。

善興寺「天人ともに」と合わせて目が離せません!

ふるこはんフェス
日時:2018年10月6日(土)12:00~21:00
会場:伏木・雲龍山勝興寺
*コンサートは投げ銭スタイル
主催:高岡市歴史文化推進協議会

ふるこはんフェス公式サイト:
https://www.furukohanfes.com

ふるこはんフェスFacebookページ:
https://www.facebook.com/FurukohanFes/

雲龍山勝興寺
https://www.shoukouji.jp/

高岡・善興寺で蓮沼執太&U-zhaanライブ!

今年のお寺座LIVEは開催しないことになりましたが、ご縁のある高岡のお寺さんでステキなイベントが行われますので紹介します。

10月27日(土)に高岡・善興寺さんで蓮沼執太&U-zhaanのライブが開催されます!
棟方志功ゆかりのお寺「善興寺」さんは、一昨年二階堂和美さんのライブが行われたり、5年前には善巧寺と共同で消しゴムハンコ×仏教「諸行無常ズ」のワークショップを開催するなど、なにかと善巧寺とご縁のあるお寺さんです。この度、満を持して、お寺のライブイベント「THE LIVE 天人ともに」の開催のお知らせをいただきました。この企画は今後も行われていくそうなので、第一弾に注目です!

THE LIVE 天人ともに
■日程:2018年10月27日(土)
■会場:飛鳥山善興寺(高岡市中田4500-1)
■出演:蓮沼執太&U-zhaan
■料金:2,500円(当日3,000円)
>> チケットは9月2日20:00より公式サイトより申込みスタート
■タイムテーブル:
13:30 マーケット(スイーツ・雑貨・フリマ)
15:30 フード&ドリンク
17:30 LIVE OPEN
18:00 LIVE

公式サイト
https://flying-bird-mountain.jimdofree.com

Facebookページ
https://www.facebook.com/tennintomoni/

飛鳥山善興寺
http://zenkoji.or.jp/


京都・本願寺「ごえんさんエキスポ」


京都・本願寺で開催されるお寺フェス「ごえんさんエキスポ」に参加してきます!

「ごえんさん」とは、お坊さんの呼称で、全国でさまざまな活動に取り組むお寺やお坊さんが大集合して、その活動紹介やワークショップなど、それぞれの魅力をブース展開するイベントです。お寺座LIVEは、無音のフェス「サイレントフェス」のコーナーにDJとして参加します。本願寺では参拝者のご迷惑にならないように大音量は禁止されているため、外に音を出さずに専用のヘッドフォンで音楽を提供する「サイレントフェス」が行われることになりました。参加DJは、次世代イベントの草分け「誰そ彼(東京)」をはじめ、サウンドシステムを導入してお寺のクラブ化を謳う「School of Temple(島根)」、東京オリンピックでお寺発信の文化の祭典を目論む「向源(東京)」、今話題の「テクノ法要(福井)」、Silent it代表の雨宮優さんの以上6組。

12/9(土)
10:00- Silent it
11:00- 誰そ彼
12:00- School of Temple
12/10(日)
10:00- お寺座LIVE
11:00- 向源
12:00- テクノ法要
※両日、午後はアトランダムにDJが担当

仏教ブースは約40組、飲食店は京都の人気店など10店舗ほどが参加。チェックしてください!

ブースのまとめサイトはこちら。
>> https://matome.naver.jp/odai/2151006776376620901

国宝阿弥陀堂では、9日、高木正勝さん出演のメインコンテンツ「スクール・ナーランダ」、10日は中田英寿さんが登壇する僧侶向けイベント「本願寺ギャザリング」。どちらも申込みは締め切っていますが、ライブビューイングやモニターで観覧自由になっています。

「ごえんさんエキスポ」
日程:2017年12月9日(土)、10日(日)
時間:10:00~16:45(10日は16:00まで)
会場:本願寺 白洲(京都市下京区堀川通花屋町下ル)
※入場無料、出入り自由

<SOLD OUT>「スクールナーランダ特別編」
日時:12月9日(土)13:45〜16:50(開場13:00)
会場:本願寺 阿弥陀堂
出演:
-高木正勝(音楽家・映像作家)
-車兪澈(生物学者)
-藤丸智雄(浄土真宗本願寺派僧侶)
定員:阿弥陀堂600名(申込み制・先着順)
参加費:無料
スクール・ナーランダ特別編の特設サイト
>> https://nalanda-special.jp
※申込み終了。当日は「安穏殿」2階にてライブビューイング開催。(事前申込み不要)

~本願寺派僧侶向けのイベント~
<SOLD OUT>「本願寺ギャザリング~宗門と世界の未来を考える~」
日時:12月10日(日)13:45〜16:50(開場13:00)
会場:本願寺 阿弥陀堂
出演:
-中田英寿(一般財団法人 TAKE ACTION FOUNDATION 代表理事)
-林 要(GROOVE X 株式会社代表取締役)
-天岸淨圓(浄土真宗本願寺派僧侶)
内容:本願寺讃嘆衆によるおつとめ、ご門主のお言葉、異分野×僧侶による対談
対象:宗門の若手僧侶・寺族・門信徒
定員:500名(申込み制・先着順)
参加費:無料
※申込み終了。境内各地に設置されているモニターで観覧自由。

主催:浄土真宗本願寺派
企画・運営:宗門伝灯奉告法要教化本部教化部、(有)エピファニーワークス
協力:本願寺

お寺座extra feat.環ROY

2017年10月15日、環ROYさんをお招きして「お寺座extra」が開催されました。
ご参加くださった方々、応援してくださった方々、誠にありがとうございました。

撮影:窪田さやか、野田恭平

昨年10回目を迎えて、今回は折り返しの年としていろいろと新たな挑戦を試みました。
固定化したフォーマットを崩して行うことはリスクもありましたが、新しい視野を開く会となりました。
試みたことを大別すると、以下5つです。

1、ラップ×読経 コラボレーション
経典の多くは中国で成立したため、そのほとんどは漢文で書かれています。それに節をつけて読むお経は、とても音楽的でありながら、そのままで意味が伝わることはほぼありません。一方で、ヒップホップ文化から生まれたラップは、メロディがそぎ落とされリズムに重点があり、言葉がより重要な意味を持ちます。日本独自のラップを探求している環ROYさんが発する言葉は、押し付けるようなメッセージではなく、とてもイメージの膨らむ内容です。直接的には意味のわからないお経と、意味を散りばめ想像を膨らますラップのコラボレーションを試みました。

過去にも読経と音楽のセッションは試みてきましたが、当日のリハーサルで決定するぐらいラフな感じでした。今回は1組に絞ったこともあり、環ROYさんとは事前に何度もやり取りをさせてもらい、スカイプ打合せや音源のデーターやり取りをしながら進めてきました。採用するお経の意味や要点を伝え、そこからインスピレーションで言葉を発して欲しいという要望です。開催日が近づくにつれ、やはり実際に合わせないと難しいということで、急きょ前日入りしてもらい夜中までお経とラップの合わせをさせてもらったことも貴重な体験でした。賛否はあると思いますが、お客さんにとっては世にも珍しい体験になったのではないでしょうか。おかげさまで嬉しいお言葉をたくさんいただき、中でもブックデザイナーの祖父江慎さんがはるばるお越しくださり、お褒めくださったことは大きな励みになりました。

2、ミュージシャン×僧侶 トークセッション
過去のトーク枠は一口説法で、お寺で行う意義として話していましたが、正直、音楽を聴きにきている人たちへ何を話せばよいのかずっと迷走していて、そもそも求められていない気持ちを拭えませんでした。それを、出演者とお話する中で、音楽と仏教の類似点や、お寺や仏教のことが自然に伝えらればと、トークセッションというスタイルで行いました。また、申込みフォームには「出演者と僧侶への質問」を設け、その質問を元にトークセッションの流れを作りました。予想以上にいろんな質問をいただいたおかげで、お客さんと一緒にイベントを作っている感覚と、「誰かが聞いてくれている」という自信を持って話しやすい場になりました。

当初は、環ROYさんと私のふたりで行う予定でしたが、まとめきれない不安を感じて、林口砂里さんにモデレータをつとめてもらいました。おかげで起承転結をつけてもらい、伝わりやすいスタイルになったのではないかと思っています。ことのほか話が弾み40分ほどの予定が1時間になりました。時間の超過により帰りの予定を変更した方には大変申し訳ありませんでしたが、初めての試みだったため、どうぞお許しいただけると幸いです。

環ROYさんには、ご自分のライブ、読経コラボ、トークセッションと出ずっぱりの多大なご協力をいただきました。一緒にライブを作るという意味では、過去に類を見ないスタイルとなりました。トークセッションでもポロリと言ってしまいましたが、まさに無茶ぶりで、こんな突拍子もない企画にトコトン付き合ってくださって、もう足を向けては寝れません。最高に素晴らしかったです!

3、舞台美術
昨年開催したアート企画「オテラ・ザ・エキシビジョン」でご縁の生まれた華道家の藤木卓さんに相談を持ち掛けました。藤木さんは音楽に造詣が深く、数々の良質なイベントを提供している「nowhere」で何度も装植を手掛けています。過去にお寺座へ遊びに来てくれていることもあり、イメージを膨らませてくれました。庭師の山崎広介さんとのユニット「名付けられない季節」による装植は、本堂中央に設けた特設ステージと花道にバランスよく溶け込み、大掛かりでありながら、お寺座の空間にとてもマッチした演出となりました。

4、出店
通常3~5店舗の出店依頼をしていましたが、今回は集客定員を縮小したため、自前出店のみでまかなう予定でした。その自前出店をどのようにするかを話し合っていたところ、よりよく見せるためにどなたかにコーディネイトをしてもらえないかと考え、ご縁のあった氷見の笹倉さん夫婦へ相談をもちかけました。そこから話が膨らみ、笹倉さん経由で食のアートを手掛けるHoo.の永森さんが参加してくれることになり、予想をはるかに超えるフードが生まれました。物語りと一緒に味わう「おむすび」、笹倉さんの拠点氷見のかぼちゃを活かした「かぼちゃのすり流し」、環ROYさんの歌詞を引用した「ことのはクッキー」。いずれも、ただお腹を満たすだけではなく、想像の膨らむ食べ物を提供してくれました。

5、運営STAFF
お寺座の土台を支えてくれるSTAFFは、幼い時からの長い付き合いのメンバーから、お寺座をご縁に出会ったメンバーまで幅広くいます。20~40代までが中心のため、10年の間にはそれぞれに環境が変わり続けてきました。今回は改めて「やろう!」という意思を確認してから集まったメンバーで進めてきました。2010年以降チケットが早々に売り切れる状況になってからは、県内各所のお店へお願いしているフライヤー設置は、徐々にその数を減らしてきていましたが、今回は少数精鋭で100数十カ所にまわりました。向き不向きがあるとはいえ、広報は会社の営業と同じように、個々のモチベーションが反映されるとても重要でイベントを左右するほどのものだと思っています。顔合わせは今年の頭から始まり、春先にはかなり迷走しました。変更点や新しい試みが多かったことも順応するのに苦労をかけたと思います。よく最後まで一緒にやってくれました。またゆっくり飲みましょう。

他にも、長年フライヤーデザインを手掛けてくれている小濱さんがコンセプトに合ったデザインをビシッと決めてくれたこと、読経隊の五藤くんが当日はやくに来てくれて大事なリズムキープを支えてくれたこと、安定のPAやすさんが読経コラボの難しい音バランスを整えてくれたこと、初めて撮影に参加してくれた窪田さんと野田さんが走り回って大事なポイントをおさえてくれたこと、前日から当日まで読経の打合せや出演で頼りにならない私の代わりにその穴を全部埋めてくれたSTAFFたち、飲食のお試しを何度もやってくれて誰よりも試行錯誤してくれたよーちん、イベントが近づくにつれてテンションが上がっていく子供たちと嫌な顔ひとつ見せずついてきてくれた妻。そのすべてによって、「お寺座extra」が完成しました。イベントごとは常に一期一会で同じことは再現出来ませんが、今回は特にその要素が強い会になったと思います。まさにLIVEでした。出来栄えはお客さんのみぞ知るところですが、その雰囲気を写真から受け取っていただけると幸いです。

善巧寺住職 雪山俊隆

お寺座extra
■日時:2017年10月15日(日)open 14:30 start15:00-18:00
■場所:白雪山善巧寺
■料金:¥3,000(高校生以下1,000、未就学児無料)/当日¥3,500
■出演:環ROY、読経隊(雪山俊隆、五藤広海、西塔公崇、雲林重正、日下賢裕)、林口砂里(epiphany works)
■サポーター:
-フライヤーデザイン:小濱真吾
-舞台美術:名付けようのない季節(藤木卓、山崎広介)
-出店:風景と食設計室ホーとHOUSEHOLD、お寺座実行委員会
-PA:sound ETHNOS
-撮影:窪田さやか、野田恭平
■協力:
駐車場:浦山交流センター、うらやま保育園、中博信さん
広報協力:ナタリー、富山経済新聞、彼岸寺、TJとやま、富山情報、ROOMIE、Tact、黒部宇奈月温泉観光局、ニコニコタウン、nowhere、letter、カクバリズム、黒部市美術館、じょうはな織館、フライヤーを設置してくださったお店の方々
ご近所の皆様
■企画・運営・主催:お寺座実行委員会