慢過慢(まんかまん)

自分より秀れた、立派な人物を差して、先程は「俺くらい」と、自分と同等に見るという、思い上がりの心「過慢」を紹介しましたが、こんどはそれがさらにエスカレートして、「あれより自分が上」と思い上がるマンカマンというすごい慢心です。

お坊さんとか、先生とかによくある慢心で、たとえばこうです。
「ほら、今、テレビに出たり、本を書いたりしているあの人、有名になりましたね。りっぱな文化人ですねえ。そう、あの人、じつは私の教え子なんですよ」

本人はそういうつもりはないんでしょうけど、やっぱりマンカマン。
「そうそう、あの人は財界の大物になりましたねえ。ええ、あの方、うちの門徒なんですよ--」今風にいえば、カンケイナイッツーノ。自分がえらいわけじゃないし。とまあそんなわけで、カマン、ガマン、マンカマン・・・思い上がりの慢心には十分気をつけて・・・。