【超訳】聖人一流章/蓮如上人

浄土真宗の8代目、蓮如上人(1415―1499)はご縁のある方へたくさんのお手紙を送りました。それをまとめたものを御文章(ごぶんしょう)といい、その中に「聖人一流章(しょうにんいちりゅうしょう)」があります。浄土真宗の法事や法座の最後に拝読されます。


【超訳】
親鸞聖人の流れを汲む浄土真宗の教えは、信心が要です。
そのわけは、自分が正しいと思うさまざまな行いを捨てて、阿弥陀仏の願いを聞くことひとつに心を決めたなら、想像を超えた阿弥陀仏の力によって、清らかな世界に生まれることが確定するからです。
その境地は、次の世で必ず仏になることが確定した仲間に入るということです。
その上で、南無阿弥陀仏を称えることは、阿弥陀仏の願いに身を任せた感謝の念仏と心得てください。

【原文】
聖人一流の御勧化の趣は、信心をもって本とせられ候。
その故は、もろもろの雑行をなげすてて、一心に弥陀に帰命すれば、不可思議の願力として、仏の方より往生は治定せしめたまう。その位を、一念発起・入正定之聚とも釈し、その上の称名念仏は、如来わが往生を定めたまいし、御恩報尽の念仏と心得べきなり。

・信心っていうのは、信じる心じゃなくて、仏さまの「まことの心」という意味だよ。自分で作るものじゃなくて、仏さまからいただくものというのが浄土真宗の特徴的な受け取り方だね。
・「捨てる」という表現が厳しいね。救いという一点においては、他の何もいらないことを強調しているんだよ。生活していく上ではいろいろ努力していかなくちゃいけないから、そこんとこ間違えないように注意ね。
・仏さまの仲間入りって、どえらいことよ。
・南無阿弥陀仏をとなえることは、救いに対しての「ありがとう」と受け止めよう。

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