無愧(むき)

愧というのは、心を鬼にすることでありまして、この鬼というのは、ギュウッと縮めるということなんだそうです。で、つまり、愧とは、外に恥じ、天に恥、悪をおそれるという心になりまして、これが世の中を良くするすばらしい心の根本なのであります。

が、ここでは「無愧」であります。そういう心がまったくない、破廉恥(ハレンチ)極まりない心というのであります。この心は、世の中を破壊する元凶といえるでしょう。

さらに、お経には「棄恩背徳」とあります。恩を棄て、徳に背く・・・。
「悪いこと好きですか?」と聞かれたら
「嫌いにきまっている」
とおしゃるが、ほんとうかしら。

口ではいっても、心の奥底では、わたしたち、悪いこと大好き人間なんじゃないですか?。

で恩を忘れて、おかげさまより、お金さま、の毎日ですもんねー。