
辺見というのは、片寄った極端なことに執着する心でありまして、日常生活の中でもよくあることです。
「だれが何といおうと、こうだ!」
などと両極端がぶつかり合ってカンカンガクガク。○か×か、是か非か、黒か白か、ピンポーンかブブーか・・・なんてこと、しょっ中ありますよね。
そこでその極端の最たるものはというとーーー。
「死んだらしまい。なんにもなし。灰になったら、ハイ、それまでよ」という考え方。これは仏法では「断見」といって、これに片寄ることは誤りだといいます。
で、もう一つありましてーーー
「死んでも、霊魂は不滅だろ。このわたしのタマシイは、永久不滅なんだよ」という考え方。これは「常見」といってやはり誤り。
じゃあ一体どっちなんだと仏さまに聞いたら、黙して語らず、だったそうです。