750回大遠忌法要

お寺はみんなの共有場所で、おひとりおひとりが善巧寺を「わたしのお寺」と受け取って欲しいという願いを込めて、「みんなのお寺、わたしのお寺」をスローガンに立ててはや5年が過ぎました。事業も一通り終えて、その千秋楽となる親鸞聖人750回大遠忌法要を無事終了いたしました。皆様のご尽力によって大きな節目を迎えられましたこと、改めて感謝申し上げます。

初日の帰敬式は、途中から雨が降り参拝者にはご苦労をおかけすることになりましたが、親鸞聖人が薄暗い夕方に得度をしたという逸話から本堂内の照明を落とすため、あいにくの雨がより雰囲気をつくってくれました。

2日前は、天気にも恵まれて庭儀(稚児行列)から大遠忌法要。受付や本堂では裃(かみしも)を着用した総代さんが出迎え、午後1時より雅楽の音色に導かれて、華やかなお稚児さん、僧侶、裃衆の総代や留袖の婦人会など、賑やかな行列となりました。法要では、出内陣を組み参拝者の目の前まで僧侶が並び、大阪・顕証寺様に習い華葩(けは)を大量にまきました。おつとめのラストには、奏楽員8名が出内陣の前列まで登場され、楽曲「千秋楽」で締めてもらいました。法話は、2日間にわたり天岸浄圓師にお話いただき、法要全体に心が通うものとなりました。

たくさんの方が法要を支えてくださり、改めてお寺の底力を感じます。今後に活かせるように、このたびの法要を深く受け止めたいと思っています。

(寺報150号)