仏教プレゼン大会 / 本願寺

近年、仏教界において様々な試みがされています。
その活動を広く共有していこうと、本願寺において「仏教プレゼン大会」が行われました。
若者を対象に活動している6人のプレゼンターが登壇し、現代におけるお寺や仏教の可能性をさまざまな切り口から伝えてくれました。とても刺激を受けましたので、ここに紹介させていただきます。

・お寺の「おそなえもの」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、全国のひとり親家庭を支援する団体との協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動「おてらおやつクラブ」
・銀座のギャラリーにOLが集まり、お坊さんを囲んで語り合う「僧職男子に癒されナイト☆」
・若手僧侶が路上や街中で人々のグチ(愚痴)を聞き、集めてサイトで公開していく活動「グチコレ」
・伝道の在り方を問い直し、影絵を用いて布教を行う「ともしえ」
・寺社好き男女の縁結び企画「寺社コン」や、お寺の宿泊施設「宿坊」を推奨する活動
・これからのお寺や僧侶の在り方を同志と共に学ぶ僧侶セミナー「未来の住職塾」

いずれも共通しているのは、ひとりの僧侶だけでアクションを起こすのではなく、お寺以外の業種や諸団体、仲間と手を取り合い、互いに高め合うようなスタイルで活動されています。こういう在り方は今に始まったことではなく、そもそもお寺はご門徒さんや地域の人々が協力し合って支えられてきた歴史があり、現在もそれを引き継いでいます。ただ、現代においては、いち寺院やいち地域のネットワークでは支えきれないことが多くあるので、手の取り合い方が昔よりも広い範囲になってきている印象です。