「会社は誰のものか?」ということが、数年前に話題になりました。お寺の場合は、「お寺は誰のものか」。仏さまをご安置する大切な場所。それは、特定の誰かのものではなく、あなたのお寺であり、私のお寺。みんなのお寺です。しかし、寺側の働きかけも良くないのか、そういった意識をなかなか持って頂けないのが現状です。そこで、来る親鸞聖人の750回大遠忌法要は、これをひとつのテーマとして働きかけていきたいと思っております。
何もしなくても、おつとめだけはできるでしょう。しかし、それでは参加した意味がない。私たちの寺だという意識もない。私たちの先祖が熱い心で建てたこのお寺を見殺しにするだけであります。やはり、お寺はそれではいけない。門徒もそれではいけない。お寺と積極的に関わって、初めてお寺というものが意識の中に残り念仏の声も心に響くようになるのではないでしょうか。
3代前の総代長鬼原勝次さんのお言葉です。
いかに皆さんに来て頂くかは大きな課題で、交流を目的としたパークゴルフ大会、参拝旅行、法要バスの運行、定例行事「お講」のバージョンアップ、花まつりや盆おどり、お寺座ライブなどの催し等、入り口はそれなりにありますので、いずれかにまずはご参加頂きたいです。そして、ご意見をください。個人的には、お経会と写経会をやりたいです。数人でも集まって頂けるなら、すぐにでも始めたいので、どうぞ一声かけてください。ご一緒にお寺を再興していきましょう。
雪山俊隆(寺報135号)