伝灯奉告法要

本願寺では大谷光淳新門主の奉告法要「伝灯奉告法要」が10月1日より行われます。善巧寺では黒部市と魚津市の浄土真宗本願寺派寺院と共に来年の春(4月3~4日)団体参拝旅行が予定されています。

9月からスタートしたほんこさまの折に参拝旅行の話をしていると、30年以上前、祖父俊之の時代に旅行へ行った話を聞かせてもらいました。当時30代、流行していたミニスカートをはいて、道中には俊之と肩を組んで写真を撮ったそうです。30代の女性数人との記念写真。祖父俊之がどんな表情で写っているのか気になります。きっと満面の笑みを浮かべていたことでしょう。昔を思い出しながらウキウキ話す姿を見てとても羨ましくなり、「来年の春、一緒に本山へ行きましょうね!ミニスカートで!」と言って家を後にしました。

ひと昔前は、「月に一度は手次ぎのお寺へ、年に一度はご本山へ」と言われ、浄土真宗門徒のたしなみとされていました。残念ながら、その言葉を知る人も少なくなり、ご本山へ行ったことのないご門徒も多くおられることでしょう。ひとえにこちらの力不足ですが、このたびの記念すべき法要の折に、ぜひご一緒にお参りしましょう。

私たちは次の世代に何をバトンタッチ出来るのでしょうか。最新の情報や上辺の知識ならインターネットを駆使する小中学生にも負けてしまいます。伝灯奉告法要をご縁に、本当に語り継ぐべきものは何なのか、今一度、共に考えていきたいです。

雪山俊隆(寺報160号)