花まつり

今回は、「花まつり」についてお話してみようと思います。みなさん「花まつり」っていうのは聞いたことがあるでしょうか?クリスマスは有名ですけど、花まつりはそれほど有名じゃないですね。クリスマスは、イエスキリストの誕生日。これは誰でも知ってますね。花祭りは、インドに生まれたゴータマシッダルタという方の誕生日です。仏教を説いた方で、のちにお釈迦さまと呼ばれます。イスラム教をひらいたムハンマドという方の誕生日はマウリド・アン・ナビーと言うそうです。いずれも、その生誕を祝うまつりですが、ここ数十年の話とはいえ、日本では圧倒的にクリスマスが有名ですね。

さて、こんな曲を聴きながら、今回は花まつりのおはなし。

花祭りの主人公、ゴータマシッダルタ、のちのお釈迦さまは、インドに2500年ほど前に生まれました。はなしによると、生まれてすぐに7歩歩いて、天上天下唯我独尊、と言われたそうです。生まれてすぐに歩いたりしゃべったりなんておかしい!っていうとこで、遮断する方がいるかもしれませんが、そこにどういう意味があって、なにを言おうとしているかを見ていかないともったいないですね。この天上天下唯我独尊という言葉、聞いたことあるでしょうか?以外に近くで見ているかもしれませんよ。最近はめっきり見なくなりましたが、でっかい音ならして走っているバイクに乗っている人たち。たまにこの文字を背中にしょっているようです。

天上天下唯我独尊

意味は、「天にも地にも、わたしのいのちは、誰にもかわりようがなく尊い」ということだそうです。ひとりひとりのいのちは、誰にも代わりようがない。いのちはそれぞれに絡み合っていて、関係のないものは何一つなくて、無駄なものもひとつもない。すべてが尊いんだ。そういうこころの領域をひらいたものを、仏教では仏といいます。

ラジオ番組「ゆるりな時間」より