4月からスタートした本堂修復工事が予定通りに一段落しました。今回の工事は、親鸞聖人750回大遠忌の記念事業として行われました。50年に1度の節目です。平成20年より計画を進め、実行委員会の方々と業者の選定、視察に行ってからもう5年が経ちました。
酒井匠工務店に決定してからは、本堂全体を細部まで点検してもらい、緊急を要する箇所から優先して工事内容を決定していきました。ご門徒のご負担を最小限に留めつつ、後世に恥じない内容にするためにはどうしたらよいのか、何度も何度も話し合われました。その吟味した計画案を説明会や寺報でお知らせし今回の事業にたどり着いたことです。
募財のお願いは平成21年より始まり、3年でほぼ目処が立ち、今尚ご協力を頂いております。1番の心配とされていた募財も多くのご協力を頂き、予想以上の額となりました。当初、お蔵の修復案は募財の集まり次第では中止するべきという案もありましたが、おかげさまで計画された工事内容は滞りなく行われ、天井画と並びお蔵も見所の1つとなりました。
ご門徒の身を削りながらのご協力は善巧寺の誇りです。このご時世予定額を上回ることは大変なことで、皆様のお寺を護っていくお心はとても尊く声を大にして自慢したい気持ちです。この度の記念事業は、来年の10月12日・13日に行われる大法要が集大成となります。ぜひ修復された本堂で、ご一緒に手を合わせましょう。
雪山俊隆(寺報145号)