ほんこさま

在家報恩講、通称「ほんこさま」が9月後半からスタートしました。報恩講とは親鸞聖人のご法事です。それを本山やお寺だけではなく、ご門徒一軒一軒の家でも勤めましょうというのが、在家報恩講で、お寺としても、年に一度ほぼすべてのご門徒さんにお会い出来るとても貴重な法事です。

数年前までは、車のない時代に合わせた日程だったため、地区によっては、1日あたり5軒ほどで終わる地区もあれば、20数軒まわる地区もありました。20軒以上になってくると、お茶を出している時間すらもったいないというペースになってきます。それを、どの地区もなるべく均等に時間をつくっていきたいという思いと、葬儀のような突発的な予定が入っても、日をずらさず時間調整のみでまわれるようにしたいという思いから、昨年から大幅に日程を組み直させてもらいました。おかげで、あまり焦ることなく一軒一軒お参りさせてもらえるようになりました。

こちらの不行き届きでまだほんこさまに入られていない方は是非お参りさせてください。特に、別居をされていて、元の家から離れてしまう方々にも、県内でしたら富山市へもまわっておりますので、まわりのご協力も含めてどうぞよろしくお願いいたします。歴史あるものと、新しいことのバランスこそがこれからの命題だと受け取っています。

(寺報125号)